システムアーキテクト試験(SA)を受けてみての感想

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photo credit: albertogp123 via photopin cc

去年の秋に情報処理技術者試験の応用情報技術者試験(AP)に合格しました!
資格試験に合格すると次の試験の一部が2年間免除されるようになります。
せっかく免除されるということで少し背伸びをしてシステムアーキテクト試験(SA)を受けてみたので、その感想をまとめてみます。

Index

 

試験内容と必要な経験

試験は以下の内容で構成されています。

  • 午前 I : 高度試験共通の選択問題(全30問)
  • 午前 II : システムアーキテクトの分野に絞った選択問題(全25問)
  • 午後 I : 中規模の要件定義やシステム改修などをテーマにした筆記問題(選択式2問)
  • 午後 II : テーマに対する論述問題(選択式1問)

午前は基礎知識の習得がキーになりますが、応用情報技術者試験を突破した人なら難なくいけると思います。
午後はプロジェクトの上流工程やリーダーの立場で活躍している方であれば、実務を元に解ける部分もあると思います。
 

午前I対策

午前Iは他の高度試験と共通問題となります。
そのため、出題範囲は広く応用情報技術者試験と同様に広く・浅くの知識習得が重要となります。
しかし、応用情報技術者試験合格もしくは別の高度試験に合格してから2年以内であれば、午前Iは免除対象となります。
ここは範囲も広いことから試験勉強にも時間がかかるため免除期間をうまく利用することがおすすめです。
また、申込時に免除申請が必要であり、自動的に免除とはならないので注意が必要です。
 

午前II対策

午前IIはシステムアーキテクトのジャンルに絞っての四択の問題となります。
試験対策としては応用情報技術者試験や午前Iと同様に過去問題が重要です。
教科書的な参考書をもとに基礎知識をつけることも重要ですが、勉強時間をとるのが難しい人には過去問題を沢山解く方が効率が良いです。
また、出題される問題には過去問題の再利用もあるため、過去問題はそういった点で有効です。

自分の勉強方法は以下のような感じです。
ポイント1:過去問題を解く → 間違える → 解説を読み答えのポイントをつかむ
ポイント2:過去問題を読む → 正解以外の選択文に対して何が間違いなのか理解する
ポイント3:同じ問題を2~3回解く

今回は以下の過去問題集を利用しました。

10月20日の試験ではこの問題集から10問ぐらい同じ問題がでました・・・
同じ問題が出るとすぐに答えることができるので他の問題に時間をかけられるため、一石二丁ですね。
 

午後I対策

対策に加えて、中規模のプロジェクトを上流から経験があると良いと思います。
対策で一番重要なのは時間配分です。
問題は4問あり、その中から2問を選択します。この問題選択に時間がかかるとアウトです。。。

問題選択のポイント
一番のポイントは過去問題を利用し、自分が解答の得意・不得意を理解しておくことが重要です。
それを踏まえて各問題の最初の1文から、問題の種類(要件定義・システム設計・システム改修・組み込みなど)を判断して解答する問題を選びます。
今回は以下の過去問題集を使って勉強しました。沢山掲載されているのでオススメです。

時間配分のポイント
自分は以下のような時間配分で解答するようにしています。

  1. 問題選択:5分
  2. 問題文の読み込み:20分
  3. 解答記入:15分

2、3は2問解くので合計70分+選択5分で15分余裕があります。
15分の余裕があることで少し問題を解くのに時間がかかってもあせることもなくなります。
 

午後II対策

論述での解答になるのと、過去の経験からストーリーを作り記述していく必要があります。
正直、午後Iまでは順調でしたが今回は論述でコケました・・・残念
その反省点を踏まえてポイントを記述してみます。

問題用紙を破る:1分
問題用紙の最後もしくは中間にメモ欄があります。
これはストーリー記述に必要となるため破って問題用紙と切り離します。

問題の選択:5分
3問から1問を選択するのですが、各最初の文面からどんな業務か把握します。
次に問題文の中にある箇条書き部分を読み、記述する上での考慮点を把握します。
そして最後に問題を読み、お題をピックアップします。

タイトルの抽出:2分
設問ア~ウを読み、設問ごとの記述テーマを洗い出し、メモ用紙にタイトルとして記述します。

ストーリー作成:20分
各タイトルに対して、ストーリーを描きます。
ストーリーであげる題材はその場で考えると時間がかかってしまうため、試験前に自分が経験した代表的な案件を2、3ピックアップしておくのが良いです。
ストーリーは箇条書きでなるべく細かく記述して、書き出した後に順番を記述して整理します。
自分は対象案件を決めてストーリーを書くのに40分近く使ってしまいました。。。

システム要件記述:5分
ストーリーを元にシステム要件を記述します。
ストーリーがしっかり書けていればスラスラいけると思います。

記述:80分
ストーリーを元に各設問に対する内容を記述していきます。
ここで今回失敗したのは書き直してしまったことです。途中まで書いて、消して、書いて、消して、書いて、時間終了といった感じです。
ストーリーをしっかり整理して書き直しがないように一気に書くのが重要です。
そして最後に「以上」をつけることをお忘れなく。

文章構成は以下の問題集に例文として沢山掲載されているのでオススメです。

あとはこの問題集を利用して実際に書いてみて、手書きにかかる時間を把握しておくことが重要です。
 

まとめ

今回は論述を甘く見ていてために大失敗でした。
でも、「論述だけうまくいけば!」という自身が持てたので来年の秋にまたチャレンジしてみます!
対策が少しでも参考になればうれしいです。

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